飾り馬奉納「半減」 藤崎宮例大祭

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昨年の神幸行列で勇壮な馬追いを披露する肥後眞會。参加団体が半減する中、同団体は今年も奉納を決めた=2015年9月20日、熊本市中央区(高見伸)

 熊本市の藤崎八旛宮秋季例大祭の呼び物「神幸行列」で飾り馬を奉納する団体が前年の65団体からほぼ半減し、35団体にとどまることが19日、分かった。熊本地震の被災者への配慮に加え、運営に必要な寄付金を集めにくいことなどが影響し、自粛が広がったとみられる。

 飾り馬とともに街を練り歩く勢子が大半の神幸行列は例年約1万5千人規模。奉納団体の大幅減で、9月18日にある行列は8千人程度になりそうだ。

 藤崎宮は6月下旬、臨時総代会で「震災被災者の心の慰め、熊本・大分の早期復興を祈る特別な例大祭」と位置付け、神幸行列の実施を決定。その後、奉納70団体でつくる奉賛会が、被災者に配慮した対応を検討した。

 その結果、(1)屋外での練習禁止(2)寄付先での馬追いや音出しの禁止(3)神幸行列での酒類提供の禁止-などを順守するよう各団体へ通達。7月上旬の期限に奉納を申し込んだのは、高校同窓会など35団体にとどまった。

 従来の奉納団体のうち、40年近く続けてきた「随兵蛇[じゃ]の目會[めかい]」は自粛を決断し、奉納主の楠田学さん(50)は「地震と祭りの捉え方はいろいろ。心がひとつにならないならばやめたほうがいい」と説明。参加する「肥後眞[まこと]會」の河合知尚[ともひさ]会長(49)は「少しでも熊本に元気を与えられる」。「熊本凌[しのぐ]」の上妻充幸相談役(49)は「伝統を引き継いでいくべきだ」と話している。

 一方、寄付金の集めにくさも自粛に影響。ある奉納団体は「通達は事実上の寄付回り禁止。企業や店舗など3百~5百カ所にお願いしてきた寄付がなければ運営は無理」。別の団体は「予算を縮小し参加しても、お酒も飲めず、勢子から不満が出る」と明かす。

 奉納団体の半減について、奉賛会の宮村守理事長は「各団体が悩んだ結果であり、尊重したい。奉賛会でグッズを販売し、売上金を義援金として寄付する計画もある。35団体で素晴らしい奉納をやり遂げたい」としている。(上田良志)

トピック平成28年熊本地震

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