激震の爪痕あらわ 東海大阿蘇キャンパスを公開

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熊本地震後に初公開された東海大の阿蘇キャンパス。被害が大きかった1号館前の路面は無数の地割れができていた=20日午後、南阿蘇村(岩崎健示)
地震後、報道陣に初公開された東海大阿蘇キャンパス。1号館の玄関内は壁が何カ所も崩落していた=20日午後、南阿蘇村(岩崎健示)

 東海大は20日、熊本地震で被災した南阿蘇村河陽の農学部(阿蘇キャンパス)の内部を初めて公開した。講義棟は全壊し、床や壁に亀裂が走る。敷地内の地割れも激しい。キャンパス再開のめどは立たないが、実習用の動物は職員の世話で日常を取り戻し、新たな命が誕生していた。

 崩落した阿蘇大橋付近の駐車場は一部が黒川に落ちた。その近くから伸びる地割れは講義棟の下を通り、中庭まで達している。目視できる範囲でも長さ200メートルを超す。事務室の床や壁は深くひび割れ、ガラスも落ちたまま。講義棟は解体するしかないという。

 研究棟では、電子顕微鏡など精密機器のほとんどが倒壊。被害額は確定できていない。約千人が学生生活を送っていた阿蘇キャンパスは、少なくとも2017年度末まで講義を休止。7月から、熊本市の熊本キャンパスでの講義に移行した。

 約14ヘクタールの牧場も地割れと土砂崩れが多発したが、あか牛や乳牛約40頭などの実習用の動物は無事だった。19日には、地震後初めて乳牛の子が生まれた。世話を続ける技術員の服部法文さん(62)は「学生が戻って来るまで、動物や農作物を守り続ける」と決意を語った。

 東海大は、大学内外の委員による地盤調査の結果を踏まえ、年内にも阿蘇キャンパスの今後の方針を決める。中嶋卓雄・東海大九州キャンパス長は「学生の意向や南阿蘇村民の思いに応えられるように、現地での復旧を検討したい」と話している。(堀江利雅)

トピック平成28年熊本地震

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