熊本市中央公民館 地震で損壊、解体に

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4月16日の本震で亀裂が入った市中央公民館2階の柱。余震の度に亀裂が広がっていったという=熊本市中央区
会場を移して5日から再開した中央公民館主催講座の「まんが似顔絵こうざ」=熊本市北区

 熊本市民の学びの場として親しまれてきた熊本市中央公民館(中央区草葉町)が熊本地震で大きな被害を受け、解体されることになった。市中心部の白川公園東側に位置する同館は、年間約110講座が開かれていた生涯学習の拠点。行き場をなくした受講生たちからは、戸惑いの声も上がっている。

 1968年建設の同館は、4月16日の本震で2階の柱に亀裂が入り、雨漏りするなど損壊が大きく、立ち入り禁止になった。市は6月、解体方針を決定。主催講座・自主講座合わせて延べ約2500人の受講生は“教室”を失った。

 講座再開を望む声を受け、別会場に移した主催講座もある。5日には、その一つ「まんが似顔絵こうざ」が北部公民館西里分館(北区)で再開。7月中に46の主催講座中、9講座が再開するが、その後の見通しは立っていない。

 受講生が講師を招いて運営する自主講座62講座のうち、52講座は白川地域コミュニティセンターや市国際交流会館(いずれも中央区)など21カ所に分散して再開した。しかし、中央公民館に比べて不便な場所も多く、空いた部屋を確保するのも綱渡り状態という。同館自主講座自治会長の森田時雄さん(80)は「受講生の多くは高齢者。場所が変わり、100人いた受講生が40人に減ったこともあった」と話す。

 中央公民館のほか、生涯学習の場として建てられた施設は市内に18施設。そのうち11施設は避難所として利用され、使用できる部屋が限られている。4~6月に開設予定だった全約1200講座(2万2千人)のうち、約800講座が開かれていないか、別の場所での開催を余儀なくされている。

 拠点施設の中央公民館について、市生涯学習課は「いずれ同じ場所に再建したい」と説明。中央公民館長の廣瀬謙一さん(59)は「中央公民館は利用者一人一人にとって大切な居場所だった。ここに通うことが生きがいだった人もいる。みんな早い再建を望んでいる」と話している。(中島忠道)

トピック平成28年熊本地震

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