大津小通う立野の児童 南阿蘇村が見守り支援へ

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本田技研体育館の一室でボランティアの学生に教えてもらいながら、宿題をする中村祥吾君(右)と井野陽生君(左)=大津町

 熊本地震で阿蘇大橋が崩落し、熊本県南阿蘇村の南阿蘇西小から大津町の大津小へ通学変更を余儀なくされた子どもたちも23日から夏休みに入る。避難生活の中、新しい学校で過ごした2カ月半を「楽しかった」と振り返る。

 土砂崩れが頻発し、大きな被害が出た同村立野地区。南阿蘇西小に通っていた1~6年の19人は、5月上旬から大津小に通学。多くは、住民票を村に残して「区域外就学」を続ける。避難先ではボランティアの学生に見守られながら、子どもたちが勉強する風景も日常となった。

 4年の中村祥吾君は大津小の同級生が話し掛けてくれて、すぐに友達ができた。サッカー部に所属し「リフティングがうまくなりたい」。母あゆみさん(45)によると7人家族は地震後、離れて暮らす。大津町のアパートに夫(46)と祥吾君ら4人、義父母は町内の仮設住宅、南阿蘇中3年の長男は村内の寮に入った。「大変だけど、仕方ない」

 大津町のアパートに入居した井野友紀さん(27)は、2年の長男陽生[はるき]君が土砂崩れのニュースを見て、「学校に行けないんだ」とつぶやいたことが忘れられない。そんな陽生君も「休み時間は友達とクワガタを対決させるんだよ。プールが一番楽しい」と話す。ただ友紀さんは「いつ南阿蘇西小に戻れるのか」。不安は尽きない。

 夏休みを迎えるに当たり、学童保育などの見通しが立たない保護者から「子どもを遊ばせる場所が必要」との訴えもあった。村教委は区域外就学の児童らを対象とした「見守り・学習支援」を決定。本田技研体育館で平日、学童保育の指導員らが児童を見守る。

 村は大津町に建設中の仮設住宅に、学童保育用のプレハブ設置も検討する。村教委の今村了介事務局長は「今後も大津小と連携を取り、児童らの心のケアに当たっていきたい」と話している。(富田ともみ)

トピック平成28年熊本地震

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