阿蘇登山道、片側通行で暫定復旧

草千里付近 県が見通し

青い目印が中央線の位置となるよう路面をずらす工事が予定される阿蘇登山道の草千里展望所付近=22日、阿蘇市

 熊本地震による地割れなどで全面通行止めが続く阿蘇登山道に関し、熊本県は22日、被害が甚大な草千里展望所付近が完全復旧する前でも、阿蘇市黒川方面からのルートを片側交互で一般車両を通行させる見通しを示した。同日、県阿蘇地域振興局が報道陣向けに開いた現地見学会で明らかにした。

 従来、片側1車線の草千里一帯の完全復旧には1年程度かかるとみられる。ただし、1車線だけに要する工期は短くなるため、順調にいけば片側通行開始は1年より早まる。

 甚大な被害が出たのは、阿蘇山上へ通じる県道阿蘇吉田線(同市黒川-南阿蘇村一関)の草千里展望所から阿蘇火山博物館に続く部分。路肩が長さ600メートル、高さ15メートル以上にわたって崩落した。

 同振興局は一帯の復旧策として、路面を地盤が安定している山側へ約5メートルずらし、1車線を新造する。8月中に設計を終え、9月上旬に国の査定を受けた後、着工する予定。同振興局は「片側交互通行ならば2車線の完成を待たなくてもいい」と説明した。

 一方、同吉田線の南阿蘇側は地震で多数の山腹崩壊が起き、梅雨の豪雨によって新たな土砂崩れも発生。同吉田線と接続する県道阿蘇公園下野線も被害が大きく、復旧の見通しは立っていない。(上杉勇太)

©株式会社熊本日日新聞社

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