岩手から「絆の号外」届いた 仮設の住民に配布

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岩手日報社の社員(左)から「熊本支援号外」を受け取る白旗仮設団地の入居者=23日午後、甲佐町
岩手日報が23日付で発行した「熊本支援号外」。熊本県関係者の記事や写真も掲載した

 熊本地震の被災者を元気づけようと、東日本大震災の被災地、岩手県の地方紙岩手日報社(盛岡市)は23日、復興への思いを込めた「熊本支援号外」1万3千部を発行した。1面には「共に前へ 熊本」の大見出し。2千キロを超えて届いた新聞に、益城町と甲佐町の仮設住宅入居者は感激していた。

 県外での号外は、大震災時の支援への感謝と岩手県の復興状況を伝えるため、発生1年後の2012年から毎年3月11日に東京などで発行。大災害の被災地で配るのは熊本が初めてで、地震発生100日に合わせた。

 号外は8ページ。熊本市内一部地区の熊日朝刊にも折り込んだ。1面の写真は、津波被害を受けた大船渡市の高校生が掲げる大漁旗。熊本県に「復興への航海は始まったばかりだ。荒波を越え、人々が心豊かに暮らす未来を目指して、共に歩んでいきたい」とメッセージを寄せた。

 熊本県警から大船渡署に出向中の警察官、集会所に県産畳が使われている陸前高田市の仮設住民の声、社会人野球・茨城ゴールデンゴールズの監督兼選手、片岡安祐美さん(29)=熊本市出身=らによるチャリティー試合の様子を掲載。大震災直後と現在の被災地の写真を並べ、岩手県の復興状況も紹介した。

 この日は、益城町と甲佐町の仮設住宅など5カ所を社員4人が訪問。集会所で配ると、入居者らは手に取って岩手県民の思いを受け止めた。甲佐町の白旗団地では、入居者の池田れい子さん(68)が「遠い岩手から熊本を応援されていると思うと、生活再建への思いが湧いてくる」と感激した表情だった。

 津波で自宅を失い、今も宮古市の仮設住宅で暮らす大棒[だいぼう]レオ子さん(68)も白旗団地を訪問。手作りののれん100枚を配った。仮設住宅の玄関に付けると目隠しになる。「仮設暮らしで生まれた生活の知恵です」と大棒さん。「大震災の時は本当に助けられた。仮設暮らしは大変でしょうが、つらさを和らげてほしい」と話した。

 支援号外は、岩手日報ホームページでも見られる。川村公司編集局長(50)は「岩手県ではまだ2万人が仮設住宅で暮らす。震災への思いを共有できると思う。一緒に新しい故郷をつくるという気持ちを、新聞の力で伝えたい」と語った。(池田祐介)

トピック平成28年熊本地震

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