緑の鉄骨、飯田丸櫓を覆う 倒壊防止工事

倒壊防止工事のため、緑色の鉄骨で覆われた熊本城の飯田丸五階櫓。鉄骨の「腕」の先端に、灰色の支柱がセットされており、今後の工事で櫓の下に差し込まれる=25日午前、熊本市中央区(高見伸)
倒壊防止工事で、鉄骨の先端にセットした支柱が角石と接触しないように距離を測る作業員

 熊本地震で被災した熊本城飯田丸五階櫓[やぐら](熊本市中央区)の倒壊防止工事が25日、報道陣に公開され、緑色の「鉄の腕」が櫓をすっぽりと囲った。

 「鉄の腕」は「仮受構台[かりうけこうだい]」と呼ばれる鉄骨で、全長約33メートル、高さ約14メートル、奥行き約6メートル。南側と東側の石垣の崩落で角石[すみいし]が残る同櫓を、抱え込むように支える工法。油圧ジャッキ4台で、櫓を覆うように西側へ約22メートル移動させた。

 石垣を越えて南側にせり出した鉄骨の先端部分には、最終的に櫓の下へ差し込む支柱3本をセット。鉄骨を西側へスライドさせる際、櫓を支えている角石と支柱が触れないように作業員が先端部分に乗り込み、角石との距離を実測しながら慎重に作業を進めた。支柱と角石はわずか30センチで擦れ違った。

 26日に櫓の下に支柱を差し込み、工事は完了する。今後櫓を調査するためには、石垣の下から足場を組む必要があるという。(飛松佐和子)

©株式会社熊本日日新聞社

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