「ふっこう割」ネット出品 熊本県が削除依頼

 熊本地震で落ち込んだ県内観光を支援するため県が販売した「九州ふっこう割」の熊本宿泊券が、インターネットのオークションサイトに出品されていることが25日、分かった。県は、宿泊券を額面の3割の金額で販売。割引分は国の補助で賄われており、「転売は復興支援の趣旨にそぐわない」として、サイト運営会社に出品情報の削除を求めた。

 宿泊費を7割引く熊本宿泊券は、1枚5千円分を1500円で1人6枚まで販売。県は計21万枚用意したが、発売3日目の22日未明に完売した。

 県は、販売窓口のウェブサイト「VISIT熊本県」のトップページに、転売禁止を明記。出品を確認した際はサイト運営者に削除を依頼すると通告していた。

 しかし、完売間もない22日午前にはネット上に出品された数件を確認。販売委託先の観光販売システムズ(名古屋市)を通じ、サイト運営会社に削除を依頼したが新たな出品が続き、「いたちごっこの状態」(同システムズ)という。

 25日も大手オークションサイトには額面3万円分(5千円×6枚)の出品が数件あり、9千円や1万5500円などの入札価格が表示されていた。商品説明欄に「宿泊希望のホテルの予約が取れず、旅行を中止した」との記載もあった。

 八代市の自営業女性(66)は、被災した知人に旅行を楽しんでもらおうと宿泊券を希望していたが、購入できなかった。ネット転売に「病気で旅行に行けなくなったなどの事情があれば仕方ないが、転売目的で買っていたのなら許せない」と憤る。

 熊本宿泊券は9月にも第2期販売を予定。県観光課は「復興支援の趣旨を理解し、転売はやめてほしい」と言い、今後も出品を見つけ次第、削除を求めるという。(中村勝洋)

©株式会社熊本日日新聞社

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