熊本城「20年で復旧」 大西市長が意向

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「熊本城を20年で復旧させたい」と述べる熊本市の大西一史市長=26日、同市役所

 熊本市の大西一史市長は26日の記者会見で、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の天守閣を2019年度までに再建し、35年度までの20年で城全体を被災前の状態に戻す意向を示した。全体の復旧費は600億円を超える見通し。

 大西市長は「国際スポーツ大会が開かれる19年までに、復旧した天守閣を国内外の観光客に見せたい」と天守閣の復旧を先行させる考えを強調した上で、「石垣の復旧までに相当な期間を要する。20年はあくまでも目標」と説明した。

 復旧の方針については(1)文化財的価値を損なわない(2)復旧過程の段階的公開(3)最新技術の手法を取り入れた安全対策の検討、などを挙げた。

 市は、専門家の意見を聞いて年内に基本方針を決め、17年度までに復旧の工法や手順を盛り込んだ復旧基本計画を策定する。

 大西市長は「築城500年を迎える2107年までに、幕末期の姿に復元したい」と百年構想を検討する考えも示した。

 市によると、熊本城は地震で国の重要文化財を含む33の建造物や石垣に大きな被害を受けた。(高橋俊啓)