108日ぶり出発進行! 南阿蘇鉄道が一部再開

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部分運行を再開した南阿蘇鉄道トロッコ列車の出発式=31日午前、高森駅(横井誠)

 熊本地震で被災し、前震翌日の4月15日から全線運休を続けていた高森町の第三セクター「南阿蘇鉄道」(社長・草村大成町長)が31日、高森-立野間の全17・7キロのうち、被害の少なかった高森-中松間(7・11キロ)で108日ぶりに運行を再開した。

 午前9時半、一日駅長を務める中松小6年の源楓翔[ふうと]さんと、両併小2年の田上愛桜[ありさ]さんが「出発進行!」と合図。始発の普通列車が汽笛を鳴らして高森駅を出発した。観光トロッコ列車「ゆうすげ号」も復活し、沿線では多くの観光客や住民が手を振って再開を祝った。

 同鉄道は8月31日まで毎日、午前9時半の高森駅始発から午後4時25分同駅終着の計4往復を運行。うち3往復はトロッコ列車を走らせる。運賃は高森-中松で片道290円(小学生以下150円)。ただし、トロッコ列車は別途乗車券の購入が必要となる。

 同鉄道は4月16日未明の本震で中松-立野間の被害が特に大きく、同間の再開見通しは立っていない。草村町長は「全線復旧に向けた大きな一歩。支援をいただいた関係者や鉄道ファンに喜んでもらえるように、再開を全国へ周知したい」と話した。(上杉勇太)