不明の大学生 車体発見現場を捜索へ

 熊本県は1日、熊本地震で行方不明になった阿蘇市の熊本学園大生、大和晃[ひかる]さん(22)の捜索を今月上旬にも、南阿蘇村の阿蘇大橋崩落現場から約300メートル下流の黒川で実施すると発表した。大和さんが乗っていたとみられる乗用車の車体の一部を家族らが見つけた現場付近。2、3日は、小型無人機ドローンで、現場付近を空撮する。

 県は6月1日に捜索を中断したが、今月上旬に再開し、阿蘇大橋の崩落現場周辺から白川河口まで約30キロ区間を捜索する方針だった。独自に捜していた大和さんの家族らが7月24日、車体の一部を見つけたのを受け、捜索場所を切り替えた。

 ドローンによる調査は、阿蘇大橋の崩落現場から同村の阿蘇長陽大橋までの約1キロで実施。河岸の状況や周辺の障害物の有無、車体の様子などを重点的に撮影し、ヘリや重機を使えるかなど捜索の作業方法を検討する。

 県危機管理課は「発見現場は水際のため状況は刻々と変わる。できるだけ早く捜索を再開したい」と話している。

 大和さんの家族は7月30日にも発見現場を訪れ、周辺の岩にスプレーで目印を付け、母親の忍さん(48)が折った千羽鶴を置いてきたという。

 調査再開について父親の卓也さん(58)は「車体は大きな岩に挟まれ、私たちだけではどうすることもできない。一日も早く掘り起こしてほしい」とあらためて早期の捜索を求めた。(中尾有希、堀江利雅)

©株式会社熊本日日新聞社

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