南阿蘇村と大津町住民 同じ仮設団地に入居

仮設住宅に家具を運び入れる南阿蘇村立野地区の住民ら=5日、大津町

 熊本地震の被災16市町村で計3910戸が整備される応急仮設住宅は5日までに、計2871戸(73・4%)が完成。熊本市と大津町の新たに2カ所で同日、入居が始まった。ピーク時に18万人超に上った県内の避難者は約2千人にまで減り、仮住まいながら生活再建への一歩を踏み出している。

 熊本地震で被災した南阿蘇村と大津町の住民が5日、大津町室に完成した応急仮設住宅「南出口仮設団地」に入居を始めた。計78戸は南阿蘇村分57戸、大津町分21戸。複数の自治体の被災者が、同じ仮設団地に住むのは初めて。

 南阿蘇村から入居する54世帯123人の多くは、大津町のホンダ熊本製作所などに避難する立野地区の住民。地震による土砂崩れで黒川対岸の村中心部に向かう道路が寸断されており、県は両町村共同の仮設住宅を整備した。

 自宅が土砂崩れの被害に遭い、知人から譲り受けた中古の家具を部屋に運んだ立野地区の会社員片島聡明[としあき]さん(57)は「地震後、南阿蘇村や大津町の避難所3カ所を回ったが、これでやっと落ち着ける」とほっとした表情だった。

 南阿蘇村の仮設住宅は8カ所に計約400戸を整備予定(大津町整備分含む)で、約160戸が完成した。南出口仮設に入居が進めば、避難者は大幅に減り、ホンダの避難所は12日に閉鎖する。(富田ともみ)

©株式会社熊本日日新聞社

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