葉祥明美術館、116日ぶり再開 南阿蘇村

プレオープンした葉祥明阿蘇高原絵本美術館で来客と会話する葉山祥鼎館長=7日、南阿蘇村河陽

 熊本地震で甚大な被害を受けた南阿蘇村河陽の沢津野地区の葉祥明阿蘇高原絵本美術館が8日、地震から116日ぶりに再開する。周辺は道路の寸断や断水が続くが、「地元に希望を届けたい」と絵本の原画展や庭園の開放を始める。

 同地区は4月16日の地震で家屋の倒壊や道路の崩落が続発。同美術館の敷地は地割れが走った。だが、幸いにも本館の建屋や展示していた絵本の原画は無事だった。

 葉山祥鼎[しょうてい]館長(67)=熊本市=は地震後、南阿蘇村に毎日通い、東京の知人らと連携して地元に支援物資を配送。その間を縫って、「地区の方々を勇気づけるためにも再開したい」と、美術館内で倒れた家具を片付け、庭園で草刈りなどを続けた。

 長引いていた断水はプレオープンの6日に仮復旧し、庭園には美術館のマスコットで「ブルー・ビー」と親しまれるルリモンハナバチが例年通りに飛び交い始めた。

 8日は、物語に登場するブルー・ビーと仲間たちを葉山館長が描いた絵本の原画展で開幕。広大な草原にある庭園の丘からは、阿蘇の山々や熊本市の金峰山、有明海が望める。葉山館長は「美術館を南阿蘇の復興の基点にするため、多くの人に来ていただきたい」と期待する。(堀江利雅)

©株式会社熊本日日新聞社

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