お盆は大丈夫?国道57号迂回路、渋滞が慢性化

©株式会社熊本日日新聞社

広告を表示できません。

国道57号の迂回路となっている県道北外輪山大津線と菊池赤水線が交わる阿蘇市車帰の二重峠交差点。渋滞が慢性化している=7月31日、同市

 熊本県阿蘇市と熊本市をつなぐ国道57号が熊本地震によって南阿蘇村で寸断されたため、代替の迂回[うかい]路になっている県道の北外輪山大津線(通称ミルクロード)と菊池赤水線は、通行車両が集中し、渋滞が慢性化している。お盆前後の時期は帰省客らの車が加わり、渋滞はさらに激化しそうだ。

 迂回路は、大津町引水-阿蘇市二重峠-同市赤水間の約13キロ。片側1車線でカーブが連続する。通勤や通学などに利用する人は長時間の通行を強いられ、沿線住民は騒音や振動に悩まされている。

 県や国土交通省によると、ミルクロードの平日24時間交通量は、2010年に約4500台だった。それが、今年7月初めには4倍超の約2万台に膨れ上がった。夏休みに入って観光客の車も増え、交通量はさらに増加しているとの指摘もある。(岡本幸浩)

 熊本地震で国道57号が南阿蘇村で不通になり、代替の迂回[うかい]路として車両が集中している県道の北外輪山大津線(通称ミルクロード)と、菊池赤水線の渋滞は深刻だ。熊本市や阿蘇市、大分方面などへ向かう車に加え、地震で阿蘇大橋が崩落した影響で、南阿蘇村や高森町の車両も行き来しているとみられる。

 通行量の増加に伴い、事故や故障による長時間の渋滞も多発。熊本市-大分市間の特急バスを運行する産交バスは「迂回路の所要時間は通常25分ほどだが、渋滞のため約2時間かかることもあり、乗客に度々迷惑をかけている」と明かす。

 阿蘇署によると、上り坂で立ち往生する大型トラックが目立ち、多くは点検不十分が原因のようだ。路肩の側溝にふたのない区間が長く、「対向する大型車を怖がり、左に寄せ過ぎて脱輪する車もよく見かける」と阿蘇市の複数の住民が口にする。

 このため国土交通省は、迂回路の部分的な拡幅などを決定した。7月末には県や県警などと協議し、故障車や事故車による渋滞が発生した際、各機関が管理する電光掲示板で迅速に伝えるほか、業界団体に車両点検の徹底を呼び掛ける方針を確認。参加している各機関は「連携しながら、できる限りの取り組みをしたい」としている。

 渋滞の長期化が予想される中、沿線の住民に困惑が広がる。ミルクロード沿いの大津町高尾野地区の府内清喜区長(68)は「大型車による振動は余震と間違うほど激しく、就寝中に起こされることもある。お盆前後の帰省ラッシュを考えると怖い」と不安げだ。

 菊池赤水線沿いの阿蘇市車帰地区に住む宮本信治区長(65)も「地震前は夜間の通行量は少なかっただけに、住民は戸惑っている」。国が着手した57号の北側の新たな復旧ルートに期待し、「一日も早く完成してほしい」と訴える。(岡本幸浩、横山千尋)

トピック平成28年熊本地震

Follow us!

熊本日日新聞

こんなニュースも

紙面を彩った火の国球児たち

「夏の甲子園100回」を記念し、熊本出身のスターたちの〝球児〟時代を取り上げます。 第3弾は「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治(熊本工出、人吉市出身)です。

ご購入はこちらから

Curated by

Curated by