土砂崩れで設備損壊 黒川発電所水流出で 九電推定

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 熊本県南阿蘇村立野の黒川第1発電所の貯水槽が熊本地震で損壊し、大量の水が近くの集落に流出した問題で、九州電力は8日、地震後に周辺で土砂崩れが発生して設備が壊れ、水が流れ出したとの推定を明らかにした。

 貯水槽の約200メートル下にある新所区では、4月16日未明の本震後、土砂崩れで住民2人が死亡している。地元からは「水の流出で土砂崩れが起きた」との声が上がっているが、九電は初めて否定的な見解を示した。

 水流出と土砂崩れとの因果関係を究明する外部の専門家との検討会の第2回会合で、5月中旬に実施した1次調査の結果を説明した。会合は非公開。

 九電によると、委員らは因果関係の推定について「おおむね妥当」と評価した。水が土砂を巻き込んで集落に流れ込んだ状況も詳しく調べるよう注文が出たという。

 次回の検討会は、九電が9月上旬まで実施する地質構造についてのボーリング調査の結果を踏まえて開く。検討会は10月上旬をめどに報告書をまとめる予定。内容は地元に説明するが、その後の対応は「現時点では未定」と説明した。(小林義人)