親子でシラス漁体感 タコの下処理も佐島漁港

 横須賀市の佐島漁港周辺で10日、漁業体験ツアーが実施され、県内の親子ら15組35人がシラス漁などを見学した。県と京急観光の主催で、県が4市1町(横須賀、鎌倉、逗子、三浦、葉山)と連携して本年度から始めた「三浦半島魅力最大化プロジェクト」の一環。

 参加者は佐島漁港から遊漁船に乗り、相模湾でのシラス漁やタコ漁を見学。海中から引き上げたかごからタコが見つかると歓声を上げ、とれたての生シラスをその場でつまんで食べた。

 漁船平敏丸(平野敏幸船長)の直売所では、子どもたちはタコの下処理に挑戦。同船の漁師に教わりながら、タコの頭を裏返し、内臓や墨などを取り出した。簀(す)に載せた釜揚げシラスの中から、混ざっていたイカや小魚などを取り除く作業も体験した。

 小学5年生(10)=横浜市戸塚区=は、「タコは処理中に墨が吹き出てこないかわくわくした。夏休みの自由研究で発表したい」と話していた。

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