中西氏の県連所属認める 小此木・自民神奈川県連会長

 自民党神奈川県連の小此木八郎会長(衆院3区)は20日、7月の参院選神奈川選挙区で同党推薦・無所属(後に追加公認)で当選した中西健治氏について、県連への所属を認める方針を明らかにした。9月上旬の総務会で正式決定する見通し。横浜市内で開かれた県連演説会で経緯を説明した。

 小此木氏によると、中西氏とは当選後に複数回面談し、参院選で選対本部長を務めた無所属の浅尾慶一郎衆院議員(4区)や支援を受けた自民党以外の地方議員との今後の関係性などを確認。19日には党本部で二階俊博幹事長らを交えて会談し、(1)国政・地方選などは党方針に従う(2)日常活動で反党・利敵行為はしない(3)他の国会議員と同様に千人の党員獲得に努める−などとする内容の誓約書が提出されたという。

 小此木氏は20日、「中西氏を県連に受け入れる方向で、9月に執行部会と総務会をあらためて開き、正式に決めたい」と述べた。

 自民党は、定数1増の4となった同選挙区で2議席獲得を目指すため、公認の三原じゅん子氏に加え、党本部主導で中西氏を推薦。しかし、2009年の横浜市長選で支援を得ながら、翌年の参院選で旧みんなの党で当選した中西氏への県連内の反発は強く、県連は三原氏に一本化して選挙戦を戦った。中西氏の県連所属は選挙後も保留していた。

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