国際機関IASL、図書館教育を視察

 世界規模で学校図書館活動の促進を目指す国際機関「国際学校図書館協会(IASL)」は24日、大和市立小中学校の図書館を視察した。22〜26日に開いたIASL東京大会のプログラムの一環で、市教育委員会が取り組む読書推進活動や図書館運営が評価されて実現した。

 市教委は2012年度から市立全28校に司書を配置し、司書の支援や読書推進を担うスーパーバイザーも起用。子どもたちがより読書に親しめるよう、全図書館で配架の仕方やレイアウトを見直し、授業で図書館を利用する機会も増やした。

 市教委によると、入館回数と貸出冊数は、13年から15年までで中学生は倍増し、小学生も目立って増えた。図書館を中心としたこうした教育方針が同協会の関心を集め、市立文ケ岡小学校と市立光丘中学校が視察先に選ばれた。

 東京大会では研究者らが「デジタル時代の学校図書館」について議論。図書館の視察は13カ所が対象となった。

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