秦野の歌人・谷鼎生誕120年講演会 17日市立図書館

 秦野市出身の歌人で国文学者の谷鼎(かなえ)の生誕120年を記念した講演会が17日、同市平沢の市立図書館で開かれる。

 谷は1896年、現在の千村地区に生まれ、14歳で神奈川師範学校(現横浜国立大学)に入学するまで住んでいた。空襲で焼け出され、終戦前後の5年間を故郷で過ごした。

 大東文化大学の教授として和歌研究の大家と知られる一方、「やすらひて耳かたむくれただ白き四十八瀬は深き谿(たに)の瀬」などと秦野を歌った作品も多く残している。

 講演では歌人で鶴見大学短期大学部国文科教授の山田吉郎さんが講師を務め、「谷鼎と丹沢の風土」をテーマに秦野に関係する作品を解説する。

 入場無料。午後1時半から同3時まで。定員は80人。問い合わせは、同図書館電話0463(81)7012。

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