博士課程、来春に設置 県立保健福祉大学

 県立保健福祉大学(横須賀市、中村丁次学長)は1日、大学院博士課程を2017年4月から設置すると発表した。これまで修士課程(2年)だった大学院保健福祉学研究科を博士前期課程(2年、修士)と博士後期課程(3年、博士)に改編。保健福祉人材や健康寿命の延伸に取り組む教育者、研究者の養成を目指す。8月31日に文部科学省に認可された。

 同大大学院では看護学や栄養学、社会福祉学などを学ぶ。少子高齢社会に対応するため、高齢者が質の高い生活を送れるよう保健・医療・福祉の知識を持ち、それぞれの連携や協力ができる人材を育成する。

 定員は前期40人(入学定員20人)、後期は年5人。今年3月に大学側が申請していた。

 中村学長は「博士課程では保健・医療・福祉の専門性の発揮とともに、これらの分野を連携、統合化できる人材育成や、健康寿命の延伸に取り組む研究者を養成し、県民の期待に応えていきたい」とコメントを出した。

 同大大学院ではさらに19年春を目標に、国際的な医療人材養成機関「メディカル・イノベーションスクール」として活用するための研究科を新設する予定。県が掲げる未病コンセプトに対応できる人材育成を目指している。

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