「おかえり!」の思い込め いきものがかり凱旋ライブで、地元はお祭りムード

 3月15日にデビュー10年を迎えた3人組バンド「いきものがかり」が10・11日に、ボーカルの吉岡聖恵(32)の地元・厚木市にある「厚木市荻野運動公園」(同市中荻野)で記念の野外ライブを行う。8月末には、ギターでリーダーの水野良樹(33)と、ギターの山下穂尊(34)の出身地・海老名市でライブを開催。凱旋(がいせん)公演に合わせ、地元ではさまざまな企画で、盛り上げに一役買っている。

 会場の最寄り駅を走る小田急電鉄は、海老名駅でデビュー曲「SAKURA」(2006年)を、本厚木駅で「YELL」を列車接近音に起用するなど、応援を続けてきた。

 9月15日までの期間中は、列車内を1編成(10両)丸ごと、いきものがかりの写真で飾ったオリジナルヘッドマーク付きの「いきもの電車 超いきものばかりミュージアム」を運行。ライブ当日は、臨時便ロマンスカー「ロマンスカーで行くでしょー号」(1日1便)で東京・新宿から本厚木までをノンストップでつなぐ。

 「おかえりなさい!」という思いを込め、多彩な企画を考案した小田急の担当者は「お祭り気分で楽しんでほしい」と話している。

 商業施設「本厚木ミロード」(厚木市泉町)と、「ビナウォーク」(海老名市中央)では10・11日とも正午から特製うちわを配布する。対象店舗でうちわを提示すると、割り引きなど、幅広い特典を受けられる。

 さらに、東名高速道路の海老名サービスエリア(下り線)と厚木パーキングエリア(内・外回り)では、「海老名SAも厚木PAも応援でしょー!!!」と題し、ライブのロゴをパッケージに施した「超メロンパン」を11日まで販売する。

 今回のライブは「全国のファンに、生まれ育った故郷を訪れてほしい」という3人の思いで企画されたという。

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