フロンターレ・原川力選手が1日図書館長

 読書も啓発していきます−。サッカー川崎フロンターレのMF原川力選手(23)が19日、川崎市立中原図書館(中原区)の一日館長を務め、子どもたちに絵本の読み聞かせなどを行った。クラブと市教育委員会が2008年度から続けている読書推進事業「フロンターレと本を読もう」の一環。応募で集まった約100人の親子連れが楽しんだ。

 原川選手は23歳以下の日本代表としてリオ五輪でも活躍したホープ。「本を読むことは自己啓発が主な目的」といい、好きな一冊も「逆境を生き抜く力」(我喜屋優さん)と勝負の世界に生きる選手らしい。

 2歳の長女を育てる父でもある原川選手は絵本の「三びきのやぎのがらがらどん」などを読み聞かせ、本の貸し出し業務なども行った。「定期的に読書をするようになり、知識や生きる方向性を教えてもらえていると感じられるようになった。これから読書の季節。これをきっかけに本を手にする人が増えたらうれしい」と話した。フロンターレと市教委は読書推進事業として、毎年選手がおすすめの本を紹介する冊子「キックオフ!読書のまちかわさき」を作成している。

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