食や芸能で沖縄文化を満喫 横浜で「ウチナー祭」

 食べて踊って沖縄文化を満喫できる「第1回鶴見ウチナー祭」が5日から、横浜市鶴見区弁天町の入船公園で始まった。「ウチナー」は当地の言葉で沖縄のこと。秋晴れの中、沖縄の食や伝統芸能を堪能する来場者でにぎわいをみせた。6日まで(午前10時〜午後4時、雨天決行)。同祭実行委員会の主催、鶴見区の共催。

 「ウチナー祭」は、同市中区の横浜産貿ホールで2014年まで毎年開かれていた。これを“沖縄タウン”の異名がある同市鶴見区で開き、地域活性化につなげようと、区内の沖縄県人会や沖縄関連店舗などの関係者が協力し、初めて企画した。

 会場には約50のブースが並び、沖縄料理の販売や泡盛の試飲、伝統衣装の着付けや三線(さんしん)の体験演奏などが行われた。特設舞台では民俗芸能の「エイサー」や沖縄民謡などが披露され、来場者は芝生にレジャーシートを敷いて観覧。沖縄のビールでほろ酔い気分になり、民謡に合わせて踊りだす人も。

 逗子から母親と来た男児(7)はソーキそばをすすりながら、「一番好きな沖縄の食べ物は海ブドウ」と話していた。

 同祭実行委員長(35)は「このイベントが鶴見の代表的な祭りの一つになるよう、毎年継続していきたい」と意気込んでいた。

 鶴見区には工場地の発展とともに職を求め沖縄から移住した人や、その2世、3世が多く住む。臨海部の潮田地区を中心に沖縄料理店や物産店が数多く営業している。

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