交番、外国語で対応OK 鎌倉駅前

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、鎌倉駅前交番(鎌倉市小町)が「外国語対応モデル交番」として運用を開始した。警察庁のガイドラインに基づき、県警が県内で初めて指定。日ごろから多くの観光客でにぎわう鎌倉で、外国人への対応力の強化を目指す。

 外国語対応モデル交番は全国6カ所に設置され、鎌倉のほか、東京、愛知、京都、大阪で運用される。

 鎌倉での運用は10月27日からスタートし、英語を話せる警察官3人と交番相談員2人を配置。「イングリッシュ トランスレーター(英語翻訳者)」と書かれた腕章を着け、24時間体制で外国人からの事件・事故の届けや道案内などに応じる。

 交番の出入り口には「英語対応可能」と表した案内板を設置。英語以外の言語には、フランス語、ドイツ語など計20カ国語を翻訳できるタブレット端末を使用する。

 運用開始式が今月18日に開かれ、鎌倉署の山口光男署長は「東京五輪・パラリンピックを控え、国際的観光都市にある交番としての役割が一層大きくなっている。世界一安全な街・鎌倉を目指して、署員一同頑張っていきたい」と話した。

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