海図使い航海計画 大人向け教室が盛況

 安全な航海に欠かせない海図に親しんでもらおうと、「大人の海図教室」が19日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の日本丸訓練センターで開かれた。33人が参加し、海図の専門家から記号の意味や航路の引き方を学んだ。横浜みなと博物館の主催。

 日本地図学会事務局長で東京農業大学非常勤講師の伊藤等さんが、陸上と同じように海上にも交通ルールがあり、海図には航海の安全に不可欠な情報が載っていることを解説した。

 日本水路協会の今井健三さんは廃版になった海図を使い、航海に危険な海底の岩の記号や灯台の光り方の意味、水深などについて詳しく説明。参加者とともに航海計画を立てて、船の安全な航路を海図上に描き出した。

 ほとんどの参加者が海図に触れるのは初めて。同僚と参加した東京都の会社員有吉康夫さん(29)は海図の奥深さにすっかり魅了された様子で「航海士になった気分で楽しめた。実際に海図を使ってみたいので、小型船舶の免許を取ってみようかな」と話した。

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