富士山、ハマから鮮やか 初雪一転、すっきり晴天で

 初雪から一夜明けた25日、県内全域はすっきりとした晴天に恵まれた。横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)では久しぶりに姿を見せた富士山の眺望を楽しむ大勢の人たちでにぎわった。

 港を行き交う船やクリスマス・イベントを控えた横浜赤レンガ倉庫の奥に、純白の雪をいただいた勇姿が日差しを受けて鮮やかに映えていた。大さん橋の屋上を訪れた人たちは、風景を写真に収めたり、地図を広げて富士山の方向を調べたりと、思い思いの時間を過ごしていた。

 中区の北仲通地区では高層ビル群の建設が本格化しており、完成すれば大さん橋から富士山の眺望がさえぎられる。カメラを手に訪れた同市旭区の山本正さん(73)は「22歳から市内で暮らしているが、ここほど富士山が美しく見える場所は市内で知らない」と話していた。

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