【Q&A】眠ったお金で社会貢献

今国会で法成立へ

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休眠預金法案を賛成多数で可決した衆院本会議=11月22日

 預金者と連絡が取れなくなったり、預金者が口座の存在を忘れたりして長期間お金の出し入れがない「休眠預金」を、民間の公益活動に使えるようにする法案が、今臨時国会で成立する見通しになりました。

 Q「休眠預金」って何ですか。

 A 10年以上、お金の出し入れがない預金のことです。例えば、学生時代にアルバイト代の入金のために開いた口座をその後使わなくなったり、親が子どもの給食費や塾代を払うために開設したまま放置したり、口座の存在を家族に知らせずに亡くなったりで休眠状態のケースがあるようです。金融機関では、毎年1千億円程度の休眠預金が発生しています。多くは預金者が気付くなどして払い戻されていますが、500億~600億円は休眠になっているそうです。

 Q そのお金を何に使うのですか。

 A 社会貢献活動をするNPO法人などに助成・出資して、難病の患者を支援したり、児童養護施設を退所した後に就学する人を援助したり、地域を活性化させる活動を応援することなどに充てられる予定です。まず休眠預金を預金保険機構に移し、政府が指定する団体を通じて、民間で公益活動を行うNPO法人などに分配される仕組みです。

 Q 休眠とはいえ、預金者のお金なのに、政府が勝手に使っていいのですか。

 A 法律上は、銀行預金は商法に基づいて5年、信用金庫・信用組合の預金は民法に基づいて10年、放置したままにすると引き出しを請求する権利がなくなるとされているのですが、実際には払い戻しに応じている、というのが実態のようです。とは言っても、やはり預金者の資産を使うことには慎重な意見があります。これまでの検討で、10年以上経過した口座を対象とし、預金者から請求があれば払い戻しに応じるという方針を確認したことから理解が広がり議論が加速しました。支援先をどうやって決め、不正に使われないよう監視する体制をどうするかなど、適切な運用のための検討が必要です。まずはみなさん、これを機に、長らく使っていない口座や、存在を忘れている口座がないか点検してみることをお勧めします。

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