〔避難情報〕名称変更 「避難準備情報」は「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難指示」は(緊急)を付加-内閣府(12/26)

内閣府は26日、策定している「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」上に規定されている避難情報の名称について変更を行い、「避難準備情報」は「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難指示」は「避難指示(緊急)」にしたと発表しました。

■新たな避難情報の名称〔内閣府〕
・避難指示 → 避難指示(緊急)
・避難勧告 → 避難勧告 ※変更なし
・避難準備情報 → 避難準備・高齢者等避難開始

ことし8月の台風10号災害では、岩手県と北海道で合わせて22人が死亡するなど大きな被害が発生しました(内閣府、11月16日現在)。特に、岩手県岩泉町の高齢者施設では、濁流に襲われ9人が死亡し、この際に要援護者など避難に時間を要する人が避難行動を開始する目安となる「避難準備情報」の意味するところが正しく伝わっておらず、適切な避難行動が取られなかったことが課題となりました。
このため、特に「避難準備情報」の名称変更が議論され、変更に当たっては「できるだけ短く」、「「避難準備」という言葉は残しつつ」、「情報が持つ意味を名称に付記」するという3点が考慮されました。

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