星野源が「恋ダンス」披露 紅白歌合戦リハーサル

 大みそかの「NHK紅白歌合戦」のリハーサルが28日、東京・渋谷のNHKホールで始まった。

 白組のトップバッター「関ジャニ∞(エイト)」などが本番前の事前確認を行ったステージには、横浜を舞台に撮影が行われたドラマのエンディングで、共に主演した新垣結衣らと踊った「恋ダンス」が一大ブームを巻き起こした、シンガー・ソングライターの星野源(35)が登場。ドラマの主題歌「恋」の歌唱前にはマイクを手にストレッチを行うなど、リラックスした様子を見せていた。

 イヤホンやマイクの音量などを確認した時間では、ダンサーとともに、真似をする人が続出したダンスを軽快なステップで披露。写真撮影をするカメラマンが、シャッターを連写する音が客席に響いた。リハーサル後の会見では、本番で審査員を務める新垣から、ドラマの撮影中に「頑張って下さい」とエールを送られたと明かし、「2度目の紅白を楽しみたい」と笑顔を見せていた。◆ 県勢の主なところでは、プロ始動10年を迎えた音楽グループ「いきものがかり」が登場し、厚木出身のリーダー・水野良樹(34)と同・山下穂尊(34)が奏でるアコースティックギターに合わせて、海老名出身のボーカルの吉岡聖恵(32)がデビュー曲「SAKURA」を熱唱。山下は「いつもはエレキ(ギター)だけど、高校時代、路上でやっていたときは、アコーステック(ギター)でやっていた」と懐かしんだ。水野は「自分たちにとって(10年)は大きな区切りだけど、紅白に来るとそれ以上の人たちがいっぱいいる。あらためてこれからも頑張らないと」と気を引き締めていた。

 3人は、ことし初めて自身の地元である厚木市と海老名市で凱旋ライブを実施。吉岡は「たくさんの人の力を借りてステージに立てているということを実感した」と感謝し、「(紅白で歌う)『SAKURA』はデビュー曲なので、心を込めて歌いたい」と決意を語った。

 ことし9度目の出演だが、水野は毎回「ホールの入り口で警備員に止められてしまう」とツイッターなどで嘆いているが、「ことしはパスをいただいたので、止められていない」とうれしそうに話すと、山下から「“まだ”きょうはね」とくぎを刺さされ、頭をかいていた。

 お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」が率いる「RADIO FISH」は、中田敦彦が、オーディションを勝ち抜いた40人のダンサーを従え、相方の藤森慎吾らとともに「PERFECT HUMAN」を披露。豊臣秀吉をイメージしたど派手な黄金の羽織り袴に身を包んだ中田は本番で、演歌歌手の小林幸子を「超える」と公言しており、未公開の演出に注目が集まる。

 アイドルグループ「V6」がリハーサル中、会場がある東京都渋谷区では震度3の地震が観測(震源は茨城県北部)され、作業が一時中断されるハプニングもあった。

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