市民の交流拠点へ一体整備 大和、移転の図書館・生涯学習センター跡地

 大和市は11日、大和駅前の「市文化創造拠点シリウス」内に移転した図書館と生涯学習センターの旧館(同市深見西1丁目)について、ともに市民の交流施設として一体的に整備する方針を発表した。2018年4月の開館を予定している。

 旧図書館(地上3階、地下1階建て)は、1〜3階部分を改修。1階に大和駅前の市民活動センター、シルバー人材センター、青少年センターが移転し、市全国県人会連合会が入る。3階に市教育委員会の青少年相談室が移転する。

 1、2階に新設される約50部屋の個室が特徴。「学校の部室のような空間」(大木哲市長)をつくり、市民交流を促す。原則1年単位で、光熱費相当の利用料で貸し出す。

 閉架書庫だった地下に、行政文書と市史資料の保管庫も設ける。出先や民間施設に分散して所蔵していた書類を集約することで、事務を効率化し、維持管理の支出を削減できる。

 旧生涯学習センターは、バリアフリー化と防音工事が施された北館(3階建て)のみを残し、本館とホールを解体。1、2階に、第1分庁舎(深見西8丁目)から国際化協会とスポーツ・よか・みどり財団が移転する。1階に外国人が交流できる空間と、起業家を支援する部屋も設ける。

 本館とホールの跡地は、約100台を収容できる有料の民営駐車場を整備。子どもが遊べる公園もつくる。

 市は開館までに、この新施設の名称を決める。玉突きで跡地となる旧施設の利用策も検討する。

 6階建てのシリウス(大和南1丁目)は市内最大の文化複合施設として、昨年11月に開館。図書館は1〜5階、生涯学習センターは2、3、6階に移転され、旧館はそれぞれ9月と10月に閉館した。

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