駅前書店、地域文化守る 28日に川崎で経営術講演会

 出版不況下の書店のあり方を探る講演「地域書店の底力〜時代を生き抜く経営術」が28日、県立川崎図書館(同市川崎区富士見)で開かれる。JR南武線鹿島田駅近くにある北野書店(同市幸区新塚越、北野嘉信社長)営業部長の馬瀬錠治さん(43)が地域密着型経営を語る。

 北野書店は、川崎に関係する郷土本リストを常時ネットで公開。絶版となった希少本「かわさきのむかし話」を、筆者関係者や画家の了解を取り付けて復刻版を発行した。インターンシップの大学生のアイデアを取り入れ、地元商店街挙げてのにぎわいづくりも続けている。

 馬瀬さんは「駅前書店が減る中で、書店として地域文化の灯を消さない努力を伝えたい」という。

 午後2〜4時。定員40人で参加無料。問い合わせは、同図書館産業情報課電話044(233)4537。

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