免許証返納で高齢者へ千円分ポイント 川崎の商店街

 川崎市中原区木月のモトスミ・ブレーメン通り商店街は16日から、運転免許証を自主返納した高齢者に千円分のポイントを入れた商店街のポイントカード(ICブレカ)を贈る。15日、自主返納を呼び掛けるキャンペーンを行った。

 高齢ドライバーによる事故が全国で相次ぐ中、県警は高齢者の免許証の自主返納を支援しており、同商店街としても返納促進に協力することにした。

 返納者が、千円の手数料で入手できる運転経歴証明書を商店街インフォメーションコーナーに持参すると、ポイント千円分が入ったカードを贈呈。カード所持者には千ポイントを付与する。

 キャンペーンには地元の住吉小学校の6年生10人も協力。「事故を減らすためご家族と相談してください」と呼び掛けながら、買い物客にチラシを配った。

 横浜市港南区で87歳が運転する軽トラックが小学生の列に突っ込み、男児1人が死亡した事故を受け、同商店街振興組合は取り組みを検討してきた。理事長は「子どもたちを不幸な事故から守るために商店街としてできることを考えた。他の商店街にも同様の取り組みが広がってほしい」と話していた。

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