鑑定留置期間の延長請求へ 相模原障害者施設殺傷で横浜地検

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺され27人が重軽傷を負った事件で、横浜地検が元施設職員の容疑者(26)の鑑定留置期間の4週間延長を請求する方針を固めたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。

 2月20日までの延長を請求するとみられる。裁判所が認めれば今月27日の予定だった勾留期限も先延ばしになり、起訴の可否の判断は2月以降になる見通し。

 地検は同容疑者の事件当時の精神状態を詳しく調べるため、昨年9月21日から今月23日まで約4カ月の予定で鑑定留置を実施。鑑定を担当する医師から延長の要請があり、協議して決めたとみられる。

 同容疑者はこれまで、同施設の入所者19人に対する殺人容疑などで3回逮捕されたほか、重軽傷を負った入所者24人への殺人未遂容疑と、職員5人を結束バンドで縛り、うち2人にけがをさせたなどとして、逮捕致傷などの疑いで追送検されている。

 津久井署捜査本部によると、事件は昨年7月26日未明に発生。同容疑者は施設の窓ガラスを割って侵入し入所者を次々と刃物で襲い、19人が死亡、職員3人を含む27人が負傷した。

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