海水の酸性化、日本沿岸で加速

外洋の10倍のペースも

画像エゾアワビの稚貝に海洋酸性化が与える影響の実験結果。CO2濃度が上がるほど酸性化が進み、殻の表面に小さな傷ができて殻が溶け始める(矢印)(水産研究・教育機構東北区水産研究所提供)

 日本沿岸部で海水のアルカリ性が弱くなる「海洋酸性化」が進んでいることが、海洋研究開発機構などの分析で17日分かった。中には外洋の10倍以上のペースで酸性化が進行している海域もあった。大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇に加え、陸から流入する汚染物質が影響している可能性がある。

 進行すると貝や甲殻類、動物プランクトンなど炭酸カルシウムの殻をつくる生物の生息に悪影響を与える懸念がある。専門家は詳しいメカニズムや生態系への影響を調べる必要があると指摘している。

 日本沿岸の酸性化の詳細な実態が分かったのは初めて。

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