少女像設置「悲しく残念」と秦野市長 韓国に友好都市

 島根県の竹島(韓国名・独島)に、韓国京畿道の一部道議会議員が従軍慰安婦を象徴する少女像の設置を目指している問題で、秦野市の古谷義幸市長は17日、「これまでの交流の積み重ねに水を差す行為。怒りではなく、悲しく、残念」と述べた。

 秦野市は京畿道内の坡州(パジュ)市と2005年10月に友好都市提携。先に友好提携していた神奈川県と京畿道の仲介だった。少年サッカーチームや舞踊団など両市民による相互訪問は毎年、続いている。

 それだけに、古谷市長は「相互交流を通じて、お互いに仲良く文化や歴史、伝統を学んでいる。相手を認め、理解することが大切であって、相手が嫌がることはすべきではない」と話した。

 その上で、「国と国との関係を補うのが、市民レベルの草の根外交。いいときも悪いときもある。乗り越えていきたい」と述べ、交流を継続する方針を示した。

 少女像の設置を目指しているのは京畿道の超党派議員34人でつくる団体。竹島と道議会の双方に設置するために募金運動を始めると表明し、道議会に募金箱を置いた。

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