乗客を2時間、バス車内に置き去り 神奈川中央交通

 神奈川中央交通(平塚市)の路線バスで、乗客の50代男性を約2時間置き去りにするトラブルがあったことが23日、分かった。終点の車庫で運転手が車内で寝ている男性に気付かず施錠、バスを離れた。男性にけがはなかった。

 同社によると、13日午後8時25分ごろ、JR平塚駅北口発田村車庫行きバスが終点に着いた際、男性運転手(52)が車内点検を怠り、後部座席で寝ていた男性を閉じ込めた。目覚めた男性が110番通報し、平塚署から連絡を受けた事務員が同10時半ごろに男性を見つけた。

 同社は「乗務員には厳重注意と再発防止の教育を行っている。一運行ごとの車内点検、運行最後の管理者への報告などを再度徹底させていく」としている。

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