大雪で屋根崩落の高崎・中央銀座アーケード 再建へ

再整備が本格化するアーケード。新たに建設された建物(右)で4店が早期の開店を目指す=23日

 2014年2月の大雪で屋根の一部が崩落した群馬県の高崎市中央銀座商店街のアーケードについて、市は本年度中に再建工事に着手する。工事に向けた測量作業などを始めており、年末までの完成を目指す。商店街の空き店舗には3月ごろの開店を目指す4店に加え、新たに飲食4店の出店が決定した。被災から3年近くを経て、昭和の風情漂う「屋台横丁」の再整備が本格化する。

◎「屋台横丁」を再整備 年末完成目指す

 アーケードの再建工事が行われるのは、崩落部分を含む約110メートルの区間で、工事費は約3億9000万円。費用の約3割は国の交付金を充てる。残りは市が負担し維持管理も担う。

 出店が新たに決まったのは、居酒屋2店と焼き肉店、喫茶店。改築する空き店舗に炭火焼き居酒屋が入り、別の空き店舗を解体して新築する2棟に残りの3店が出店する。

 出店方針を明らかにしていたうどん店とワインバー、ラーメン店、スポーツバーはオープンに向けて準備中。隣り合う空き店舗3棟を解体して新築した2階建て物件にテナントとして入る。

 市は大雪で崩落したアーケードの再生に向け、14年11月、昭和の風情を再現するプランを発表。対象区間での飲食店の新築、改築などへの補助を手厚くし、市内の若手経営者らと出店に向けた協議を進めていた。

 市は「アーケードは本市のにぎわいをけん引してきたシンボルであり、貴重な財産。再整備を進め、地域と協力しながら都市全体のにぎわい創出につなげたい」としている。

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