イラストで震災「実感」 川崎市が啓発冊子

 川崎市は、大規模地震発生後の市内の被害を市民に分かりやすくイメージしてもらおうと、イラストを多用した防災啓発冊子「川崎市に大地震が起きた日」を発行した。

 B5判16ページでフルカラー。マグニチュード(M)7・3の首都直下地震が発生し、市内で2万棟以上の家屋が倒壊し、10万人以上が長期の避難を強いられる市の被害想定調査などに基づき、発生直後から2週間後までの6段階を描写した。

 例えば「発生直後」は家屋が倒壊した街のイラスト。「数時間後」は火災が発生する中で倒壊家屋からの救出活動が行われる様子を描いた。時間の経過ごとに「自宅やご近所で可能な限り初期消火を」「高齢者や障害者の避難を手助けしましょう」などのアドバイスを添えた。

 発行部数は1万部。防災訓練やイベント、各区危機管理担当窓口で配布。市のホームページからもダウンロードできる。問い合わせは市危機管理室電話044(200)2893。

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