通勤路のリスクマップ 横浜ゴムが平塚市に寄贈

 交通事故防止に役立ててもらおうと、横浜ゴム平塚製造所(小林一司所長)は、危険度が高い交差点などを紹介する「平塚市内通勤リスクマップ」を作製し、23日に市に寄贈した。全従業員約2400人が、自宅から職場までの通勤ルート上の危険箇所を指摘して1冊にまとめた。

 マップ作製は、同事業所の地域貢献と従業員の結束力強化を狙った取り組み。昨年5月から1カ月間、全従業員が車や自転車、徒歩など通勤手段ごとに、通勤経路上で目に付く危険箇所をチェック。全9400カ所のうち上位2500カ所をピックアップし、市内を12区分した地図上に落とし込んだ。11人以上が指摘した計43カ所については、写真付きで紹介している。

 例えば、事業所近くの「平塚郵便局前の交差点」(同市追分)では、ドライバーの視点で「信号の変わり目、右左折時に歩行者らを巻き込む」、自転車の視点では「信号待ちや自転車が多く、歩道上で接触する」などと指摘している。

 担当者は「車並みにスピードを出し、信号無視をする自転車利用者が多い。細い路地も多いのが平塚の特徴」と報告。落合克宏市長は「危険度の高い所を参考にさせていただき、解消に努めたい」と話した。

 問い合わせは、同製造所安全環境課電話0463(35)9501。

© 株式会社神奈川新聞社