春節一色 華やぐ横浜中華街

 中華圏の旧正月「春節」を迎えた28日、横浜中華街(横浜市中区)は爆竹やドラの音が鳴り響き、新年の祝賀ムードに包まれた。中国獅子舞による伝統行事「採青(サイチン)」も行われ、観光客らであふれかえった。

 横浜中華街発展会協同組合主催の春節行事は31回目。商売繁盛を願う採青は各店の軒先に下げた青菜や祝儀袋を獅子がくわえ取る行事で、色鮮やかな獅子の周囲には人だかりができ、スマートフォンで写真を撮影する姿が多く見られた。

 ローズホテル横浜では賀詞交換会が開かれ、同組合の李宏道理事長は、東京五輪パラリンピックなどを見据え、「中華街の人材育成に努める。おもてなしに今まで以上の力を注ぎたい」とあいさつした。

 29日と2月5日は獅子舞や龍舞など中国伝統芸能の披露、4日は皇帝衣装やチャイナドレス姿のパレードが行われるなど、中華街は11日まで春節一色に染まる。

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