健康と交流、創出拠点に 余熱利用施設新設 3月から供用開始

 平塚市大神のごみ焼却施設・環境事業センターの余熱利用施設「リフレッシュプラザ平塚」が完成し、3月19日から一般利用が可能になる。既存施設「白寿荘」の老朽化に伴い、老人福祉センター機能も同プラザに移し、健康と交流を創出する拠点として市内外の利用を促す。2月1日に地元関係者らを招いた竣工(しゅんこう)式を行う。

 同プラザは、鉄筋コンクリート造の地下1階地上2階建て。縦20メートル、横最大9・1メートルの温水プール(水中トレーニング槽)を新設し、アクアビクスや水中歩行での利用を想定している。機能回復訓練室や生活・健康相談室、町内福祉村活動室も備え、「健康増進と福祉機能を有し、子どもから高齢者まで利用できる」(落合克宏市長)。年間利用者は10万人前後を見込んでいるという。

 建物は約3800平方メートルの敷地に昨年度から工事を進め、総事業費約13億7900万円をかけて完成した。人件費を含めた年間運営経費は約9584万円を見込んでいる。水中トレーニング槽のある健康増進室やトレーニング室の利用料は200円で、大神・田村地区の市民らには減免措置もある。

 1982年の開館から約35年にわたり、余熱利用の浴室などが親しまれた白寿荘は、市の文化財保管庫として再利用する。

 

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