現役時代の秘話語る 元横浜ベイスターズ・鈴木尚典さん

 プロ野球・横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)で活躍した鈴木尚典さんを招いたトークイベント「かなスポLive」が30日、横浜市中区の「大衆酒場 亀松」で開かれた。日本一に輝いた1998年を含む2年連続の首位打者を獲得した秘訣(ひけつ)を「自信を持って打席に入れるだけの練習」と明かした。

 進行役は、横浜高校時代から鈴木さんを取材してきた神奈川新聞社の倉田昭人常務が務めた。「昔はあまり練習をしなかった」との指摘に、鈴木さんは「プロ2年目の秋から、コーチの指導で腕立てと腹筋、背筋を毎日続け、遠くに飛ばせるようになった」と躍進のきっかけを振り返った。

 98年の日本シリーズ第1打席では、バットが振れないほど緊張。「自分を落ち着かせるため」の強振が先制の適時打となり、MVP獲得につながったという。

 今シーズンのベイスターズに対しては「十分優勝を狙える力がある」と強調。キーマンに高校の後輩でもある筒香嘉智選手と、今永昇太選手を挙げた。

 かなスポLiveは神奈川新聞社主催の読者限定イベントで、約50人が鈴木さんのトークを楽しんだ。

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