東日本大震災から5年11か月

2月11日、東日本大震災が発生してから5年11か月

◆人的被害・避難者数

・2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。警察庁によると、2016年12月9日現在、死者1万5893人、行方不明者2556人、死者不明を合わせて1万8449人。

・1月16日、復興庁は最新の「東日本大震災における震災関連死の死者数」を公表した。復興庁によると、2016年9月30日現在、震災関連死は1都9県で3523人。前回の発表から51人増加。直接死・行方不明者と合わせると合計2万1972人。都道府県別では福島県2086人、宮城県922人、岩手県460人、茨城県41人、千葉県4人、神奈川県と長野県3人、山形県2人、埼玉県と東京都1人となった。年齢別では20歳以下7人、21歳~65歳以下393人、66歳以上3123人となった。

・復興庁によると、2017年1月16日現在、避難者数は12万6943人。県外避難は4万6645人(福島県3万9818人、宮城県5489人、岩手県1338人)。

◆健康・地域医療

・1月27日、福島市の原発事故避難者向けの災害公営住宅で飯舘村の70代の男性が孤独死していたことが明らかになった。災害公営住宅で原発事故避難者の孤独死が確認されたのは初めて。

・2月1日、火災で院長が亡くなり存続が危ぶまれていた広野町の高野病院に新しい院長が就任した。新院長は東京都立駒込病院に勤務していた中山医師で任期は2か月間。

◆いじめ

・1月20日、原発事故で福島県から横浜市に避難した中学1年の男子生徒がいじめを受けていた問題で、横浜市教育委員会の岡田教育長は「金銭要求をいじめと認定するのは困難」と述べた。1月26日、横浜市長は教育長の発言を謝罪。2月3日、教育長は配慮が足りなかったと発言した。

・1月21日、原発事故で福島県から新潟県に避難した中学1年の女子生徒がいじめを受けていた問題で、教育委員会はいじめがあったことを認めた。

・1月30日、原発事故で2011年に福島県から千葉県に避難した当時小学5年の女子生徒がいじめを受けていたことが報道で明らかになった。

・2月1日、自民党の東日本大震災復興加速化本部で福島復興再生特別措置法改正案が了承された。今回、原発事故で避難した児童がいじめを受けている問題について、いじめ防止対策の実施が明記された。

・2月6日、山形県は、原発事故で福島県から山形県に避難した児童へのいじめが昨年2件あったと発表した。

◆廃炉

・1月30日、東京電力福島第一原発2号機で溶融燃料とみられる堆積物が確認された。2月6日にも同様の堆積物が複数見つかった。

◆復興

・1月24日、福島県は原発事故に伴う住宅の除染について、住民の行方がわからないなどとして除染対象の15%にあたる7万5656戸の住宅の除染ができていないと発表した。

◆東日本大震災から5年10か月

◆広島大学|地球資源論研究室|東日本大震災-被災地-

◆警察庁|東日本大震災について[2016年12月9日]

◆復興庁|全国の避難者等の数(所在都道府県別・所在施設別の数)[平成29年1月31日]

◆復興庁|震災関連死の死者数等について(平成28年9月30日現在)[平成29年1月16日公表]

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