古都彩るつるし飾り 往時の街道テーマ・北鎌倉

 観光客が減少する冬季のまちににぎわいをもたらそうと、地元住民が企画した「北鎌倉 つるし飾りのある街」が開かれている。JR北鎌倉駅(鎌倉市山ノ内)を中心に南北約2キロメートルの県道沿いの店舗や施設約100カ所に「つるし飾り」が連なり、古都の街並みに彩りを添える。3月20日まで。

 地域住民らでつくる「北鎌倉つるし飾り委員会」が北鎌倉で活動する人形作家や周辺店舗に協力を呼び掛けて、6年前から毎年開催。同委員会が考案した飾りのほか、千代紙やちりめん、卵の殻などで作った各店独自の飾りも披露される。

 今年は、組み立て式のオリジナル飾り「北鎌倉の街道物語」を考案。鎌倉〜室町時代に街道を行き来したであろう武士や僧侶、旅人などをキャラクターに仕立て、紙製の12体をつるす。同委員会委員長の川上靖治さん(80)は「往時の人々が何を感じながら街道を歩いていたか思いを巡らせてほしい」と呼び掛ける。

 「街道物語」は協力店で飾るほか、期間中の第1・第3水曜に制作ワークショップを開く(材料代込みで1800円)。問い合わせは、同委員会事務局電話0467(22)4693。

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