救急車呼んだ方がいい?神戸市が相談ダイヤル開設

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 緊急性の低い救急出動を抑えるため、神戸市は2017年度、けがや急病で救急車を呼ぶかどうか迷ったときの救急相談ダイヤル「♯7119」を導入する。「救急安心センター」を設置し、24時間365日、受付員と看護師が医療機関の案内や医療相談を行う。現在全国で7自治体が導入し、兵庫県内では初という。

 17年度当初予算案に事業費約1億6千万円を盛り込んだ。10月ごろの開設を目指す。最初は受付員が対応し、頭痛やけがなどの状況を聞き取り、夜間や休日を含めて診察が可能な医療機関を案内する。医療相談が必要なら看護師に引き継ぎ、緊急性が高い場合は119番へ転送する。市医師会とも連携し、看護師が医師からの助言を受けられる体制も整える。

 市は、16年度から医師らによる有識者会議を設けて、導入について検討を進めていた。センターは市消防局が入る市役所4号館などへの設置を予定している。既存の救急医療機関案内と市医師会による休日急病電話相談センターは廃止し、電話相談を一本化する。市が直接行うか外部委託するかなどの運営体制は今後決めるという。

 「♯7119」は総務省が推奨する全国統一の番号で、窓口は都道府県に1カ所としている。神戸市では、当面市内を対象に受け付けるが、将来的には県内全域に広げていきたいという。固定電話は市内から通話でき、携帯電話では市外からでもつながる。IP電話などに対応するため、市外局番「078」から始まる番号も設ける。

 神戸市消防局によると、市内の救急出動件数は高止まりし、16年は過去最多の8万859件(速報値)だった。病院に運ばない「不搬送」は約16%。搬送者のうち入院の必要がない軽症者も6割近くを占めた。

 高齢化が進み、1人暮らしのお年寄りも増えることで救急出動の重要性は増す。市は「不要不急の出動を減らし、救急車の適正利用につなげていきたい」としている。(若林幹夫)

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