神戸製鋼・機械事業部門、IoT活用サービス強化 汎用圧縮機で新システム導入

神戸製鋼所・機械事業部門は、IoTを本格活用したサービスを汎用圧縮機本部で始めた。新システムを導入し、まず冷熱・エネルギー部のスクリュ冷凍機事業や子会社のコベルコ・コンプレッサ(本社・東京都品川区、社長・山城一磨氏)による空気圧縮機事業で開始。今夏には海外事業でも同システムを導入する。

神鋼・機械事業部門は今中期経営計画で、納入した機器へのアフターサービス強化を収益拡大策の一つに掲げている。その社内基盤整備に向け、汎用圧縮機本部の統括部サービス推進室で新システムの導入を検証。IoTによって納入機の稼働状況をリアルタイム把握し、顧客へのメンテナンスなどを効果的に提案できるリブランビジネスシステム社の業務支援システム「CSOne(シーエスワン)」を採用した。

同システムで、IoTを通じ納入機ごとに異なる特性や稼働環境により応じたサービスを提案できるほか、電子カルテや電子サインにも対応した情報管理も強化している。

国内では昨年11月に新システムを導入しており、今後は同本部のヒートポンプ事業でも展開を検討。海外事業では8月に東南アジアとインドで、2019年以降には中国で導入する予定で、国内外でのアフターサービス拡大につなげていく。

© 株式会社鉄鋼新聞社