【観戦記】好条件下のレース 記録に物足りなさ

日本陸連・串間敦郎理事

 天候が良く、ほぼ風もない走るには好条件だっただけに、もう少し記録を狙ってほしかった。正直、物足りなさを感じた。

 独走で優勝した上野裕一郎(DeNA)は入りの5キロのペースで押して1時間30分を切ってもらいたかった。25キロぐらいから脚が止まってきたが、30キロをしっかり走り抜いてほしい。終盤のアップダウンに対応できず、ペースが落ちたのかなと思う。

 2位に入った高久龍(ヤクルト)は、先頭を走る上野を1人で追っていた。元気なところを見せていたが、15キロすぎに力尽きてどんどん離された。スピードのある出口和也(旭化成)が当日欠場し、上野と競り合う選手が不在だったのが、低調な記録に影響したかもしれない。

 学生勢は三原卓巳(日体大)の10位が最高で、期待した桜岡駿(東洋大)も振るわなかった。

 女子を制した新井沙紀枝(大阪学院大)は実業団勢を抑えた。将来性が豊かだと思う。春からは地元の肥後銀行で頑張るそうで、九州を盛り上げてくれそう。33歳の宮内洋子(ホクレン)は全盛期は過ぎたかもしれないが、3位に入ったのはさすがだった。

 3年後に迫る東京五輪を目指す上でも、選手にはもっと積極的なレースを繰り広げて力を磨いてほしい。(談)

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