「競争とは思っていない」二塁争う侍ジャパン菊池が目指すものとは…

2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」の強化合宿が23日、「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で始まった。山田哲人内野手(ヤクルト)との正二塁手を争う菊池涼介内野手(広島)は「競争とは思っていない。任されたところを一生懸命やるだけです」と、チーム第一主義を掲げた。

侍ジャパン・菊池涼介【写真:岩本健吾】

チームで目指す2大会ぶり優勝、そのために自分ができること

 2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」の強化合宿が23日、「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で始まった。山田哲人内野手(ヤクルト)との正二塁手を争う菊池涼介内野手(広島)は「競争とは思っていない。任されたところを一生懸命やるだけです」と、チーム第一主義を掲げた。

 チームが勝つためだったら、どんな役割でも全うしたいーー。菊池は言葉の端々から、そんな決意をにじませた。

「それはスタメンで出たいですけど、(チームの)構想があると思う。自分は任されたところをやるだけです」

 合宿初日の守備練習では、山田と一緒に二塁に就いた。練習中は互いに何度も声を掛け合いながら、サインの確認などをしたという。2人揃って日本を代表する二塁手だ。侍ジャパンではどちらがレギュラーの座を掴むのか。周囲は大いに注目するが、チームにとって最良なのは、どちらの選手が二塁になっても戦力にアップダウンなく、安定した状態で試合に臨めること。競争ではなく協力しながら、チームのために二塁のレベルアップを図る。

打席では「エンドランやバントといった細かいところを…」

 打席でも同様に、チーム第一主義を貫く。自分が求められることについて「エンドランやバントといった細かいところをやっていきたい」と話し、チームとして点を取るために黒子に徹する意気込みを明かした。

 現時点での状態について「準備万端のイメージ」と心強い。初戦を迎える3月7日に向けて「ここから確実性が求められる」。限られた時間の中で、実戦を経ながらプレーの質を高めていく予定だ。

「ムードメーカーはマッチ(松田宣浩)さんがいる」と言う一方で、「元気、覇気のあるチームにしたい」とも話す。練習中に大きな声を出して盛り上げながら、そして与えられた役割を全うするよう尽くしながら、2大会ぶり世界一へチームを導いていく。

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