横浜・みなとみらい21で防災訓練 全51施設連携

 ◆「帰宅困難者こちらへ」 行動ガイド基に対応 災害時に多くの帰宅困難者の発生が想定される横浜・みなとみらい21(MM21)地区で6日、合同防災訓練が実施された。地区内の全51施設が連携して昨秋策定した災害時行動ガイドに基づき、帰宅困難者を効率良く受け入れられるように被災状況を共有し、実際に誘導する手順を確認した。

 帰宅困難者受け入れ訓練では震度5強の地震が発生し、建物に大きな被害はないものの、鉄道は全面的に運行が停止になったと想定。収容人数30人の帆船日本丸訓練センターには約100人の帰宅困難者が集まった。スタッフがインターネット上の掲示板サイトに新たな受け入れ先を問い掛け、対応可能な意思表示をした2施設に振り分けた。各施設へは県警の戸部署員が引率した。

 今回で22回目の訓練には、地区内の従業員ら約400人が参加。主催の横浜みなとみらい21は「情報を共有でき、帰宅困難者をスムーズに誘導できた」と話した。

 合同訓練では負傷者搬送、応急手当てや屋内消火栓放水なども実施。その場で身を守る訓練「シェイクアウト」も行われ、西消防署による救助、消火活動のデモも披露された。

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