惨状や苦労、忘れない 11日潮来、復興祈念ライブ

地元住民企画 「今ある幸せ感じて」

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「潮来元気ライブ!」をPRする篠塚恭透さん=潮来市あやめ

東日本大震災から6年。「あの日を忘れないでほしい」との願いを込めた復興祈念ライブ「潮来元気ライブ!」が11日、潮来市あやめの「元気サロンカフェ」で開かれる。企画したのは同サロン代表で、震災で大規模な液状化被害に見舞われた同市日の出地区住民の篠塚恭透さん(44)。篠塚さんは「絶望的だった」という震災時の思いを振り返りながら「ライブをきっかけに、今ある幸せな日々を改めて実感してほしい」と呼び掛ける。

篠塚さんは同市出身。結婚した17年前から、家族と一緒に日の出地区で暮らしている。震災時には住民として液状化被害を経験。あちこちで泥水が噴き出し、電柱が倒れ、道路が波打つなどした、まちの惨状や避難所生活の苦労は今も目に焼き付いている。

復興祈念ライブは、かつてバンドをやっていた篠塚さんが「被災した地元のために」と企画し、フェイスブックを通じて知り合ったミュージシャンなどの仲間たちに呼び掛けて実現にこぎ着けた。同市出身のモデル、シンガーのchizuさんなど、篠塚さんの思いに賛同した4人の出演者によるアコースティックライブが行われる。復興祈念にふさわしい選曲で盛り上げるという。

液状化被害のあった日の出地区は1年前に復興工事が終了し、大部分は以前の風景に戻った。篠塚さんは「街並みに被災地の面影はほとんどなく、地元でも震災を話題にする人はいない。それでも東北などでは、以前の生活を取り戻せていない人がいることも忘れてはいけない。ライブを通して、今を見つめ直すきっかけにしてほしい」と話す。

開演時間は午後7時。ライブの前売り券料金はA席2000円(指定席、ワンドリンク付き)、B席1000円(自由席)。売り上げの一部は市社会福祉協議会へ寄付。ライブは動画配信サイト「ユーチューブ」でも生配信される。予約・問い合わせは元気サロンカフェ(電)0299(95)6220

(三次豪)

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